池山洋子ピアノリサイタル
シューベルト四つの即興曲

「黒いドレスの真白い指が鍵盤に踊り、
ホールいっぱい、
壁にも床にも音が転がる、
跳びはねる。

音は繭のようにを私を包み、
繭の中の、青紅碧の玉の粒が、
柔らかく、時に激しく、
私のからだを、こころを、
隅々までくすぐり続ける。

私は音の為すままに身を任せている。
ゆっくり揺すられている。

この上なく安らかな一刻、
現つは消え、夢ごこち。」

(詩:澤田啓司さま)

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